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完全lumiere solaire / Lumiere solaire -completely dry-
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Year: 2024
Medium: oil on canvas
Dimensions: 41 x 32 cm (16 1/8 x 5 1/2 in.)
Acquired from ANOMALY, 2024
テーブルの上グラスや食事が並んおり、そこに向けて光が降り注いでいる。太陽のような光源を見ると、にこやかな笑顔らしきものが描き込まれている。令和4年度文化庁新進芸術家研修制度によってパリに滞在した松井は、それをきっかけとしてこれまでの制作の視点から少々の変化が表れている。自らの変顔や自己の投影としてウーパールーパーを描く作品などでデビュー当時から話題を呼んだ松井だが、これまで作品の顔やキャラクターを通して曝け出してきた自己像と現実の乖離についてをパリの生活の中で自ら問い直したようだ。本作を含む近作では、滑稽さを装ってみせる「変顔」や理想の可愛らしさを自分に変わって演じてくれる「ウーパールーパー」ではなく、子育てや日々の暮らしに奮闘し、疲れ果てながらもキャンバスに向き合う松井の姿や偽らざる眼差しの向こう側が描かれている。しかし、これまでも絵画の向こう側にいた(あった)はずである。パリに憧れと理想を向け続けた松井だが、いざその中に身を置いて生活をしてみたことで、理想だけでなく疎外感や孤独を感じたことだろう。テーブルをカーテンのように取り囲む光を表現する白や黄色に隣接して塗られているのは暗い青や紫だ。煌びやかな食器やテーブルに光が差していかにも眩ゆく見えるのは、その様子を一段暗い場所から眺めているからである。レース越しの暗い部屋の窓からは、明るい外の景色がよく見えるように。