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Untitled 7
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Year: 2016
Medium: パネルに油彩、転写アート
Dimensions: 30.0 × 30.0 × 2.0
今津の作品は絵画史をふんだんに参照し、過去の名画からの図像の借用も多く行われている。本作では女性の赤い衣服、肩にかかる青いマント、そして幼児の手に握られたリボンに描かれた「AGNUS DEI」の文字の一部から、これが聖母子像であることがわかる。より具体的には、現在ドイツ・ベルリンの絵画館(Gemäldegalerie)に収蔵されている、ルネサンス期の巨匠ラファエロによる「テラヌオーヴァの聖母」(1505年ごろ制作)から、マリアの胸部を中心とした図像の引用となっている。絵画の主要な部分を大きなストロークで掻き消すように加筆され、背景には水色の液体を思わせる表現が重ねられている。画像編集ソフトでこれらの描画的特徴を全て作り込んだ上で描かれているとはいえ、まずはラファエロの本画と寸分違わぬプロポーションを保って描き切る技量、そしてその静的な画面に絶妙なバランスで動性を加えるストロークの描写の組み合わせは、小品ながらにして目を惹きつける。