TOMOO GOKITA
五木田智央

Folk Tale
1969年東京都生まれ。美術大学等での高等専門美術教育は受けておらず、高校生時代から続けていた雑誌への投稿イラストなどを契機としたデザインやイラストレーションの仕事からキャリアが始まっている。2000年に出版された作品集「ランジェリー・レスリング」で広くその仕事を知られるようになり、国内外でのギャラリーにおいて美術作家として発表するようになる。造形を大胆に崩しつつも対象の特徴を巧みに捉えた人物描写、特にモノクロームの大ぶりな筆致によるキャンバス作品は代名詞的な作品シリーズとして世界中のコレクターを虜にしている。音楽やプロレスなどに通暁しそれらに対するリスペクトから作られた作品も多い。2007年にはダイチ・プロジェクツ(NY)や、ペレス・プロジェクツ(ベルリン)などを巡回した「Mail Order Monsters」においてEddie MartinezやBen Jonesなどの作家と並んで紹介されている。「抽象と形態:何処までも顕れないもの」( 2012年、DIC川村記念美術館)、「美術にまつわる5つの話 ―いつもそこにある―」(2022年、岡崎市美術博物館)などのグループ展がある他、2014年にNYの中心的ギャラリーであったメアリー・ブーンでの個展(2017年にも開催)および、DIC川村記念美術館での美術館初個展開催、2018年には東京オペラシティアートギャラリーでの大規模な個展、2021年には海外美術館での初個展となる「Get Down」をダラス・コンテンポラリー(テキサス)を成功させた。クリーブランド美術館(オハイオ州)、ハイ美術館(アトランタ)、札幌宮の森美術館、X美術館(北京)など、現代美術の著名コレクションや美術館等に作品が収蔵されている。