MASAYOSHI NOJO
能條雅由

Mirage #77
1989年神奈川県生まれ。2015年、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)大学院修士課程日本画専攻を修了。箔を多用し、画面上の光を操る。近年継続して制作している「Mirage」シリーズは素材の異なる箔の使い分けにより、視線の角度によって濃淡や陰影が目まぐるしく変化する。写真を元にシルクスクリーンの技術を応用して制作されているため高い写実性がある。しかしながら、箔が強く光を照り返してしまうために、写実的な描写はことごとく光に飲まれて、結果として現実感は希薄となっている。まさに蜃気楼的な朧さをもって、在るということの主張が曖昧化され、事物が形象によって固定化されたものとして視認されることを拒むのである。神宮の杜芸術祝祭「紫幹翠葉」(2020年、明治神宮ミュージアム)に参加するなど国内外での発表が続く。佐川美術館、ユニバーサルミュージックジャパンなどに作品が収蔵されている。